OKCとCKCのトレーニングメリット・デメリット

大久保です。

今回のブログでは、少し専門的ですがOKCとCKCのトレーニングメリットとデメリットをご紹介します。

と、いきなりアルファベットが並んでもちんぷんかんぷんだと思いますので、ちゃんと順を追って説明しますね。

運動連鎖について

まず、人のカラダは、いくつかの筋肉や関節が上手く連動して働いており、この事を運動連鎖(キネティックチェーン)と呼んでいます。

野球のピッチャーをイメージすると分かりやすいかと思うのですが、ボールを投げる際に、全身を大きく動かして投げますよね。

具体的には、足で強く踏ん張った反動を、体幹、腕、指と順番に連動させることで、強いボールを投げることが出来ているのです。

運動連鎖とは、このような連動のことを指します。

OKC・CKCとは

では、OKCとCKCは何なのかということで、書いていきます。

OKCとは

OKCとは、『オープンキネティックチェーン:open kinetic chain』の略です。

遠位部の関節が自由に動くことができる場合の運動です。

簡単に言えばカラダの手先や足先を、地面等に設置せず動かす動作のこと。

 

 

中殿筋エクササイズのアブダクションだと、このようなエクササイズとなります。

日本語では『開放運動連鎖』とも呼ばれます。

CKCとは

CKCとは『クローズドキネティックチェーン:closed kinetic chain』の略です。

遠位部の自由な動きが固定されているような場合の運動で、簡単に言えばカラダの手先や足先を、地面等に設置した状態で行う動作を言います。

 

 

こちらも、中殿筋エクササイズのアブダクションで見比べると、立った常態で行うこのようなエクササイズとなります。

 

日本語では『閉鎖運動連鎖』とも呼ばれます。

それぞれのメリットとデメリット

それでは、それぞれのトレーニングにおけるメリットやデメリットを、簡単に紹介します。

OKCのメリットとデメリット

まず、OKCのメリットとして上げられることが、動きの意識がしやすく、鍛えたい筋肉を、ピンポイントで鍛えることが出来るのがメリットです。

また、負荷を自分の体重以下にコントロールすることも可能ですので、関節への負担が少ないと言えます。

反対にデメリットは、日常生活動作(姿勢の維持)やスポーツ競技でのパフォーマンスUPには繋がりにくいことです。

部分的に、ヒップアップやお腹の引き締め、くびれ作り等には、強い味方となる方法ですが、日常的に美しい姿勢を保ったり、運動能力を向上させるには向いてないと言えます。

CKCのメリットとデメリット

次にCKCのメリットとデメリットですが、大雑把に言うと、OKCの反対であると言えます。

たくさんの筋肉を導入しながら、日常生活に動作を結び付けて“使える筋肉”を作るのに効果的です。

しかし、動作が複雑になることから、正しい動作を習得するのに時間がかかったり、ターゲットの筋肉を上手く使えず、刺激を与えられなかったり、代償動作を誘発する可能性もあります。

また、関節に不安がある方や、怪我後のリハビリ初期は、いきなりCKCを導入するのは難しいですね。

最後に

今回は運動連鎖について、基礎的な部分を紹介しました。

パーソナルトレーナーは、お客様の目的に応じて、トレーニングの組立を変化させていきますが、今回ご紹介した運動連鎖の基礎知識もオーダーメイドのトレーニングメニューにはたくさん盛り込まれています。

 

 

くびれ美人マネージャー
大久保亮介

 

高校サッカーでの怪我をきっかけに、プレーヤーではなくトレーナーとなることを決意。

 

専門学校でトレーナーの基礎知識を習得後、山口県のSSSスポーツプラザ、全国大手の東急スポーツオアシスで活動。

 

2013年5月にくびれ美人でパーソナルトレーナーとしてデビュー。

 

2015年7月よりフリーのパーソナルトレーナーとして独立。

 

2016年4月㈱HATA立ち上げとともにくびれ美人マネージャー兼パーソナルトレーナーとして活動。

 

2019年7月現在、月200時間以上のパーソナルトレーニングを担当。

 

【体験料金】
6,600円/60分
(トレーニング55分+カウンセリング5分)

 

【パーソナルトレーニングの流れ】
①身体の評価
②歪み改善(B.Bトレーニング)
③インナーマッスルトレーニング
④アウターマッスルトレーニング
⑤ストレッチ&マッサージ