睡眠時間と食欲をコントロールするホルモンの関係性
大久保です。
ダイエットで最も気を付けるべきことは、運動習慣を作ることと、食事管理を行うことであると一般的には思われています。
しかし、重要なポイントが一つ見逃されがちです。
その重要なポイントこそ『睡眠』なのですが、多くのダイエッターは、この睡眠への意識が他の2つに比べて薄いように感じます。
ハッキリと言えることなのですが、運動や食事をどれだけ頑張っても、睡眠が疎かになると、ダイエット効果は高まりません!
痩せたいなら、睡眠についての知識も持ち合わせる必要があります。
今回のブログでは、この睡眠について、とくに食欲の観点にフォーカスを当てて紹介していきます。
ただし一つ言っておきたいのは、今回書く睡眠ブログは、睡眠がもたらす効果のほんの一部にしか過ぎないということ。
睡眠の効果は、今回書くブログよりも、より多くのダイエットの手助けをしてくれるのです。
目次
睡眠時間と食欲
睡眠の効果を高めるのは大前提として、今回は『睡眠時間』の長さによって変化する、食欲コントロールのホルモン分泌量について紹介します。
(※睡眠の質を高めるための方法は、また後日紹介します)
グレリンとレプチンの分泌量の変化
様々な大学(スタンフォード大学、コロンビア大学etc…)の研究により明らかになっていますが、睡眠時間とホルモン(グレリンとレプチン)分泌量について、相関があることが分かっています。
グレリン…食欲増進ホルモン
レプチン…食欲抑制ホルモン
ダイエッターの皆さんは、日々食欲と戦うことになるのですが、ホルモンバランスをコントロールし、レプチンの分泌を活性化させるだけで、自然に食欲を抑えてくれるという現象は、ダイエットを行う上で知識として取り入れておきたいですよね。
簡潔に分けると、
短時間睡眠(5時間未満)→グレリン
長時間睡眠(6〜8時間)→レプチン
で、それぞれのホルモン分泌が活発になると言われています。
要するに、睡眠時間をしっかりと確保することは、食欲抑制効果を高めるということになるのです。
グレリン分泌が多い
睡眠時間が短いと十分な体力の回復を望めず、別の方法で回復を促進させようと、カラダが反応します。
その結果、エネルギー変換の効率の良い『糖質』への欲求が高まってしまうのです。
疲れて甘いものを欲するのも、これで説明がつきますね。
レプチン分泌が多い
反対に、睡眠時間が長いと、レプチンの分泌量が増えます。
レプチンは、満腹中枢に作用して食欲を抑えることに力を発揮しますが、これ以外にも、交感神経を活性化させてエネルギーの消費も促すとされています。
ダイエットにとても強い味方となるホルモンなのです。
レプチンについての補足
しかし、実はこのレプチン、分泌量を増やすだけでは、まだまだ効果としては発揮できません。
本来レプチンは、レプチン受容体と呼ばれるところでキャッチされて、作用する流れとなります。
ですが、肥満体の場合、このレプチン受容体が上手く機能しない状態となりやすいのです。(※レプチン抵抗性)
要するに、睡眠時間を増やしたからと、すぐ劇的に効果がある訳ではなく、やはり全ての生活習慣を整え、痩せやすく太りにくいカラダ作りを多方面からアプローチする必要があるのです。
そのため、ダイエット初期段階から『食事』『運動』『睡眠』の3つ全てを、良い状態にしなければならないことが分かりますね。
最後に
今回は睡眠時間と食欲の関係について書きました。
食欲の抑制が出来ない方は、一度睡眠時間も見直してみてはいかがでしょうか?
くびれ美人マネージャー
大久保亮介
高校サッカーでの怪我をきっかけに、プレーヤーではなくトレーナーとなることを決意。
専門学校でトレーナーの基礎知識を習得後、山口県のSSSスポーツプラザ、全国大手の東急スポーツオアシスで活動。
2013年5月にくびれ美人でパーソナルトレーナーとしてデビュー。
2015年7月よりフリーのパーソナルトレーナーとして独立。
2016年4月㈱HATA立ち上げとともにくびれ美人マネージャー兼パーソナルトレーナーとして活動。
2019年7月現在、月200時間以上のパーソナルトレーニングを担当。
【体験料金】
6,600円/60分
(トレーニング55分+カウンセリング5分)
【パーソナルトレーニングの流れ】
①身体の評価
②歪み改善(B.Bトレーニング)
③インナーマッスルトレーニング
④アウターマッスルトレーニング
⑤ストレッチ&マッサージ