ちゃんと痩せたいなら夏バテは禁物です【リバウンド注意】
厳しい暑さが続くと、どうしても冷たいものばかり好んで食べたり飲んだりしてしまいますよね。
しかしこれでは食欲が落ちてしまうのも時間の問題。
「いや、食欲が落ちるとか痩せられるからむしろラッキーじゃない?」
なんて考えているそこのあなた。
アウトです!
食べなくて(食べれなくて)痩せることほど、身体に悪いことはありません。
そこで今回は、夏バテとダイエットの知られざる関係について掘り下げていきましょう。
目次
第1章【夏バテは痩せるが・・・?】
暑い夏は外に出るのが億劫ですが、とにかく、食事だけは疎かにしてはいけません。
何故ならば、”夏バテ痩せ”はリバウンドの原因となってしまうからです。
1.夏バテとは
そもそも夏バテとは、夏の暑さを引き金に「身体が重だるい」「食欲がなくなる」「疲れやすい」などを中心とした身体反応全般のことを言います。
※病名ではありません。
身体は常に自律神経の働きによってコントロールされていることは、過去に投稿したコラム記事【実践】自律神経を整えるには呼吸とストレッチからで既に解説済みですが、まさにこの自律神経の不調によって内臓機能低下による食欲不振・便通異常・睡眠障害が折り重なって、身体の不調へと繋がるのです。
また外気温の上昇による過剰な発汗に伴う体内の水分バランス(体液の浸透圧)異常も夏バテに影響を及ぼすと考えられています。
2.夏バテでリバウンド体質に
さて、身体を不調に陥れる夏バテですが、これからダイエットに取り組もうとしている方は特に注意が必要です。
想像してみてください。
食欲がわかない時、あなたは何を食べますか?
きっと雑炊や麺類など、簡単に食べられるものばかり選んでいるはずです。これは内臓機能が低下した消化器に負担をかけないための先人達の知恵と言えますが、その栄養バランスに注目です。
どうやら炭水化物(糖質)が中心のようですね。
身体のエネルギー源である糖をいち早く摂取すること、そして分解に手間取らない炭水化物ばかり摂取していては、いずれ身体はタンパク質不足となり、筋肉量が減ってしまうのは目に見えています。
エネルギー消費を担う基礎代謝をコントロールするのは他でもない筋肉。(内臓も含む)
その筋肉量が減ってしまえば基礎代謝は低下して太りやすく痩せにくい身体、つまりリバウンド体質へと繋がってしまうのです。
3.夏バテで痩せた方は要注意
前述したように、夏バテで痩せたのは基本的にカロリー消費に伴う脂肪燃焼ではありません。
この時点であなたの体重減少の理由は以下の2つに絞られます。
▪️糖質摂取量の減少による水分量の低下
▪️栄養バランスの乱れによる筋肉量の減少
まず押さえておきたいのは、炭水化物の摂取には水分量の摂取が含まれているという点です。
少し難しい話ですが、糖質の一般的な化学式は炭素(C)と水(H₂O)に分けることが出来ます。つまり炭水化物の分解・消化を繰り返すと最終的には水が生まれるということなのです。
夏バテによって食欲不振となり、極端に食事量が減ってしまうようなことがあれば、本来食物から摂取するはずの水分も無くなってしまうので体重減少は当たり前の出来事という訳ですね。
そして厄介なのが筋肉量の減少です。
筋肉量が少ないことによるメリットは無いに等しいと言えるでしょう。
繰り返しとなりますが、体脂肪を始めとした余分なエネルギーを消費するためには筋肉量を増やして基礎代謝を高めることが不可欠です。
これに加え、筋肉量を増やすことは
①見た目の改善
②むくみ・冷え症の改善
③自律神経の乱れによる不調の改善
④姿勢改善
などの効果を発揮します。
詳しくは【いつやるのか?】全ての女性は筋トレを始めましょう【今でしょ】が参考になります。
夏バテで痩せたのは、体脂肪が減ったのではなく水分量と筋肉量の減少の可能性が高いことは知っておく必要がありますね。
第2章【事前の対策で夏バテ予防】
ここまで夏バテのメカニズムやデメリットについてお伝えしました。
しかし夏バテとなるのは時の運・・・という訳では決してありません。キチンと日ごろから対策を練ることで、いつでも元気な身体を作ることは十分可能なのです。
そこで、夏バテ気味のあなたがすべき対策を4つご紹介しましょう。
①温度差を作り過ぎない
②良質な睡眠を心掛ける
③栄養バランスを見直す(水分摂取)
④筋トレをする
それぞれ解説していきます。
①温度差を作り過ぎない
夏場になるとエアコンを使うのが最早当たり前な現代ですが、とにかく涼しくすれば良い訳ではありません。
実際外気温と室温の差が大きければ大きいほど、身体には大きなストレスが掛かります。 外気温が35℃であれば、過剰な体温の上昇は免れるため発汗による放熱を行います。この時体表の毛細血管や汗腺は自律神経の働きによって拡張し、汗を分泌しているのです。
しかし、エアコンがガンガンに効いた室内に移動した場合を想定してみましょう。
おそらく始めの数分は身体にこもった熱が引き、むしろ心地よいと感じるはずです。しかし熱が引くと、今度は寒さを感じ始めます。そうすれば再び自律神経が働きかけ、今度は毛細血管と汗腺の働きを弱めなくてはなりません。
↓発汗とダイエットについて↓
このような生活を毎日続けていては、自律神経の働きが過剰なストレスとなり、適切な身体のバランスを保てなくなり夏バテを招いてしまうのです。
※寒暖差疲労とも呼ぶ。
エアコンの温度管理、キチンと出来ていますか?
また外出先などでは上着やひざ掛けなどを用いて体温調節を行う方が良いでしょう。
②良質な睡眠を心掛ける
実は過去に投稿しているコラム記事睡眠が上手くいくとダイエットは成功するでも、ダイエットと睡眠について触れています。
きっとダイエットを決意した方のほとんどが食事や運動に気を取られると思いますが、それと同等に睡眠も大切なのです。
この理由が以下の3つ。
1.食欲のコントロール
2.エネルギー消費量の増加
3.自律神経を整える
結局のところ、一日のリズム崩さず、そして崩れたとしても早急に取り戻すことが夏バテ対策に必要なことなのです。
↓良質な睡眠を手に入れる方法はこちら↓
③栄養バランスを見直す(水分摂取)
暑い夏を乗り切るために、水分補給を欠かすことは出来ません。
体温調整のための発汗であれば汗と同時にミネラル成分も喪失し、体液の濃度が乱れ、筋肉だけでなく内臓の正しい働きを阻害してしまいます。
※この点に関しては、過去の投稿記事トレーニングと熱中症が参考になります。
軽い熱中症症状でも食欲不振や倦怠感が現れるので、少しでも体調面に不安を感じたのであれば、水分の摂取に合わせてナトリウム(塩)の補給を行うようにしましょう。
また、少しでも喉を通りやすいように、冷たいそうめん等を好んで食べていませんか?
これでは内臓を冷やし過ぎてしまうばかりでなく、炭水化物ばかりとなるので筋肉量は減少してしまうので要注意。
筋トレを頑張る全ての方にとって、タンパク質は味方です。
特に夏バテとなれば、タンパク質に加えてビタミンB1の摂取がオススメ。
食事で摂取した糖質の代謝をサポートし、エネルギー源の生成を促してくれるビタミンB1は、疲労回復のためには必要不可欠です。豚肉やウナギ、そして大豆製品に多く含まれているので、普段から積極的に食べることが夏バテ予防となるのです。
↓気になる栄養バランスについてはこちら↓
④筋トレをする
夏バテで身体がだるいのに筋トレなんて・・・と思う方も多いでしょう。
あくまで体調が悪いタイミングで高負荷のトレーニングを行うことは推奨しませんので、夏バテ予防という観点で筋トレに取り組んでください。
ここまでも解説したように、夏バテの主な原因は外気温と室温の寒暖差による自律神経の乱れです。 自律神経が乱れて体温調節機能が低下する前に筋トレを習慣化し、血圧の変化や汗腺、筋細胞を活発化させることで、環境の変化に強い身体づくりを行うことが出来るのです。
第3章【運動を日常に】
夏バテ予防に筋トレ。ダイエットだけでなく、暑さに強い身体づくりのためにも是非取り組んでみてください。
筋トレの時間を作ることは、あなたにとって大きな自己投資の1つです。
週1~2回、1時間きっちりトレーニングをすることは、今この瞬間が億劫でも長い人生で見れば確実にプラスです。
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それでも休み自体が不定期であったり、あまり時間が取れないのであれば、20分のセミパーソナルトレーニングジムもオススメです。
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とは言っても、毎日ジムに入り浸ることは現実的ではありません。
そこで普段の動作に軽い運動の要素を取り入れることで、運動が足りていない方は運動不足の解消に、そして既にトレーニングを始めている方はより効果を実感することが出来るでしょう。
方法は以下の通りです。
このように生活の延長線上として取り組むことが出来れば、自然と日々の運動量を増やすことができ、夏バテ対策が出来るのです。
第4章【まとめ】
夏バテは、極端に言えば“なってから”では遅いのです。
だからと言って外にも出ずに冷房の効いた部屋に閉じこもっていては、太ってしまうだけでなく、健康を害してしまうのも時間の問題となります。
夏バテ解消のためには、
①温度差を作り過ぎないこと
②良質な睡眠を心掛けること
③栄養バランスを見直す(水分摂取)こと
④筋トレをすること
が大切です。
自律神経へのストレスを軽減し、そして代謝を高めるための運動と栄養を意識することができれば、夏バテ・リバウンド知らずの身体はもう目の前ですよ!
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