痩せるつもりが逆効果?!糖質制限を止めるべき本当の理由
「ダイエットにチャレンジして、体重が落ちたけど以前より身体の調子が悪くなった気がする・・・」
あなただけでなく、親しい友人にもこのような経験がある方はいらっしゃいませんか?
せっかくダイエットを頑張っているにも関わらず、むしろ毎日が辛くなってしまうことほど冴えないものはありません。
もしかするとそれ、あなたのダイエット法が間違っているからかもしれませんよ?
実は糖質制限を中心としたダイエットでは基礎代謝が低下し、冷え性を始めとした様々な問題を引き起こしてしまうことがあるのです。
そこで今回は2021年ダイエットを目指す全ての女性に向けて、絶対に避けるべきダイエット法について詳しく解説していきましょう。
目次
第1章【何故ダイエット法が重要なのか?】
例えばあなたがボクシングや柔道など体重別の階級がある競技者であれば、糖質を抜いた食事に加え、水分の摂取量を制限することで体重をコントロールする場合もあるでしょう。
通称“水抜き”と呼ばれるこの方法はまさに、身体の水分量を減らすことで体重を落とす方法です。
ダイエットの成功例として「糖質制限したらたった一週間で5kg痩せたの!」というような話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
そもそも体脂肪1kgあたり消費するには約7000kcalが必要であり、5kgともなれば35000kcal消費された計算となります。これだけのエネルギーを消費するのに、基礎代謝を1500kcalと見積もったとしても3週間以上かかる訳ですから、非常に信ぴょう性が薄いことがわかります。
では一体、体内の何が減ったのでしょうか?
その答えが水という訳です。
体内に蓄積されたエネルギー源であるグリコーゲン(糖質)には1つの分子に対して水の分子が約4倍結合しており、グリコーゲンが多く含まれる筋肉や肝臓は水を含むため重量があるのです。
これが糖質制限によって体重が減少するマジックの正体となります。
あなたは何の為にダイエットをするのか、もう一度しっかり考えてみてください。
体重だけを落としたいのか、それともリバウンドしない引き締まった身体を目指したいのか。 前者であれば、体調に十分に気を付けた上で糖質制限ダイエットに励んでください。 そして後者であれば、ぜひ本コラムを読み進めてみてください。
第2章【過剰な糖質制限ダイエットが招く身体の変化】
それでは次に、あなたが絶対に行ってはならない糖質制限ダイエットが招く身体の悲劇について解説していきましょう。
目先の結果ばかりを求めていると、次第に取り返しがつかないなんてことにもなりかねないのです。
1.体重が低下する
一見メリットのように感じるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
前章でも触れていますが、重要な部分であるため再度解説しておきます。
※分子レベルまで理解する必要はありませんので、少し肩の力を抜いて読み進めていきましょう。
簡潔に言うと、糖質1g摂取するともれなく4gの水がくっついています。
もしあなたが糖質を1日あたり200g摂取しているならば、簡単に800g程度の体重増加が起こるということであり、これでは一日の体重変化に一喜一憂するのも無理はありません。
糖質を気まぐれでガッツリ抜くのではなく、身体を作るタンパク質を中心とした食生活を続けることが大切なのです。
ダイエットの為には何を食べれば良いかわからない方は、過去の投稿記事結局ダイエットのためには何を食べれば良いのか?【結論:タンパク質】に詳しく解説しておりますので、是非食生活の参考にしてみてください。
2.体型が崩れる
痩せることへのモチベーションは人それぞれですが、その動機を掘り下げていくと、少なからず体型の変化が影響していると言えます。
ヒップダウンやバストダウン、そして背中のハミ肉やポッコリお腹など、鏡を自分の姿を見ると思わず目を覆いたくなるような方も多いでしょう。
しかし、このような体型の変化の原因を全て糖質の摂り過ぎによる結果だと決めつけるのは正しい判断とは言えません。
ヒップダウンやバストダウンは筋力低下、そして背中のハミ肉は巻き肩、ポッコリお腹は猫背などの不良姿勢が原因となる場合がほとんど。
つまり糖質制限で体重が減少したところで体型の崩れが改善する訳では無いのです。
それよりも筋トレを習慣化し、筋肉量を増やすことでダイエットからボディメイクへと発展させることを優先させたほうが良いでしょう。
そして体型の崩れを改善するためには少なからず筋力の低下を食い止めなければなりませんが、残念ながらここでも糖質制限は邪魔をしてしまいます。
それは糖新生です。
糖新生を簡潔に言うと、筋肉をエネルギー源に変える反応のことを指します。
本来であれば糖質という消費しやすいエネルギー源が血中を漂っている訳ですが、過度な糖質制限によって体内の糖質(グリコーゲン)が枯渇することで筋肉を分解し、その場しのぎのエネルギー源を作り出してしまうのです。
※厳密には脂肪酸とアミノ酸を分解してグルコース(エネルギー源)を生み出す機序のことを糖新生と言う。
3.疲れやすくなる
筋肉を動かす為のエネルギー源として糖質(グリコーゲン)は消費されます。
その他にも中性脂肪や筋肉(=糖新生)もエネルギー源として活用することが出来ます。
しかし脳は違います。
血液脳関門と呼ばれるシステムにより、糖質(グルコース)以外の栄養素を受け付けない構造となっています。
※わずかながら脂質やタンパク質(アミノ酸)も消費される。
つまり糖質制限によって脳のエネルギー源が枯渇するということは、集中力の低下に直結し、これが精神的な疲労を引き起こす原因となるのです。
4.身体が冷えやすくなる
冬が寒いのは当たり前ですが、身体が芯まで冷え切ってしまうのは大きな問題です。
「防寒対策はばっちりしているけれど、いつも手足が冷たくて辛い・・・」
これはもしかすると、糖質制限による悪影響の1つかもしれません。
体温を産生する場所は主に全身の筋肉(骨格筋)と肝臓です。
寒い場所へ急に出たりするとブルッと身体が震えたり、口がガタガタ震えた経験をした方も多いと思いますが、これはシバリングといって無意識的行われる筋肉の小刻みな収縮によるもの。
つまり筋肉を連続して収縮させることで熱を産生し、体温を調整することが出来るのです。
このことから、体温を高く保つためには筋力が欠かせない存在であることが分かりますね。
過度な糖質制限に伴う糖新生(※筋肉をエネルギー源として消費する反応)の影響によって筋肉量が少なくなれば、冷え性を招く大きな原因となるのです。
第3章【身体を絶対に冷やしてはならない3つの理由】
糖質制限が招く身体への悪影響を4つ解説していきましたが、この中でも特に冷えに関する問題を抱える女性が多いのが現状です。
過去に投稿したコラムダイエットに欠かせない温活!身体を温めるメリットとは?【方法も紹介します】でも解説しておりますが、身体を温めることには非常に多くのメリットがあり、ダイエットやボディメイクへの影響は勿論のこと 、健康に直接関わる部分となります。
それでは次に、身体を冷やしてはならない理由を3つ見ていきましょう。
1.ダイエットを妨げるから
本コラムではここまで、”誤ったダイエット法が招く身体への悪影響”について取り上げてきました。
そうすると、必然的にダイエットやボディメイクを目指す方々は身体の冷えを避けるべきであることがわかります。
食事や運動ばかり意識してしまいそうですが、それよりもまず自分の体温について把握することで、効率的に体脂肪を燃焼することが出来るのです。
人間は生きるため細胞内で常にエネルギーを消費し、そして熱を産生することで体温を維持しています。
体脂肪を燃焼させるには基礎代謝を高めて消費エネルギー量を増加させることが大切ですが、まさに身体の冷えは基礎代謝が低下している合図。
つまり冷えを感じているということは基礎代謝が明確に低下していることを表し、このタイミングで食事制限を取り入れても、望むような結果は得づらいのです。
2.睡眠の質を低下させるから
「布団に入ればスッキリ朝まで熟睡できる」
もしあなたがこのようなタイプであれば、それは凄く幸運なことです。
実は睡眠に問題を抱えている日本人は世界的にみても多い傾向にあり、平均睡眠時間が群を抜いて少ないとされています。
ただ横になり、意識が無くなることが睡眠ではありません。
睡眠には大きく分けて2つのリズムがあり、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)が交互に切り替わることで脳と身体を効率よく休めることが出来るのです。
そしてこの睡眠のリズムを担うのは、あなたの意志でコントロールするのは非常に困難を極めます。つまり自律神経は睡眠をコントロールする唯一の方法なのです。
※自律神経には身体を興奮させる交感神経とリラックスさせる副交感神経がある。
眠たくなると、手足がポカポカと温かくなった経験はありませか?
特にこれは子供世代で多く見られる生理的な反応であり、副交感神経が優位になった状態を表しています。
身体をリラックスさせる副交感神経が優位になると全身の血管は拡張し、筋緊張が弱まります。そして脳の活動も抑制されることで眠たくなるのです。
このように体温の変化は睡眠のリズムを作る大きな要素であり、冷え性によって手足末端が冷たいままでは心地よい睡眠を得ることは出来ず、その結果睡眠の質が低下してしまうのです。
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3.月経不順に繋がるから
身体の冷えは、単純に手足末端の保温が足りないからではありません。
そこで冷え性を引き起こす原因を大まかに3つにまとめてみましょう。
▪内臓への血流量の低下
▪筋肉量の低下に伴う熱産生能力の低下
▪自律神経の乱れによる体温調整能力の低下
そしてここから紐解いていくと、内臓という内部環境を整えるためには身体の内側からアプローチするほかありません。
特に子宮は血液が多く集まり、腹部への血流の影響を大きく受ける臓器の1つです。そして基礎体温が安定しているとホルモンバランスが整うため、PMS(月経前症候群)や重い月経痛を発症しづらいとされていますので、生理不順に悩む方はより一層身体を温めることを意識したほうが良いでしょう。
第4章【まとめ:糖質の摂取量はコントロールすることが大切】
今回は、過度な糖質制限が身体に及ぼす悪影響について解説していきました。
あなたの体重を落とす方法は様々ありますが、これさえすれば良いという万能な方法など存在しません。
一見簡単に見える糖質制限ですが、その実はデメリットだらけ。
日常的に糖質を摂り過ぎてしまうような食生活であれば量をコントロールする必要がありますが、結局は一時的な体重減少による自己満足にしか過ぎず、根本的な解決にはなりません。
食べないという選択ではなく、正しく食べること、そしてトレーニングによって筋肉量を増やすことがダイエットやボディメイクを成功に導く最適な方法なのです。
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山戸 勝道
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